先日私が釣ってきたウナギを泥抜きをするため家で2週間ほど飼うことになりましたので、その際の箱や、エアレーション、水、温度管理などについて失敗含めてここに書きたいと思います。
急いでいる方は最後にまとめがありますので、そちらをご覧ください。
釣ってから家に持ち帰る
まずウナギを釣ってきます。私は60cmほどのウナギを1匹釣れました。
(ウナギ釣りの詳細はこちら)
まず、持って帰り方としては、クーラーボックスに、ウナギと川からバケツで汲んできた水を入れます。
そして、事前に釣具屋さんで購入した600円ほどの単1電池を使ったエアレーションを投入し、酸欠にならないように気を付けます。
またウナギは脱走する能力が非常に高いとのことで、常に気を張りながら準備をします。
それをクルマの後ろに乗せ、家に持ってきます。
家での飼育開始
箱選び
まずは箱選びです。我が家にはもう少し大きいクーラーボックスがあるのですが、すでに今ウナギが入っている30cm四方ほどのクーラーボックスでやってみます。
エアレーション
エアレーションについては、基本は持って帰ってきたときのエアレーションををそのまま使いました。
これがびっくり!家に置いとくとエアレーションが本当にうるさいんですよね。ドアを挟んで寝室まで聞こえんばかりの勢いです。(少し聞こえてました)
なので、エアレーションの箱を段ボールに入れて遮音材としてタオルや新聞紙でくるんだりしました。
水
そして、そもそもの目的はウナギの泥抜きですから、川の水からきれいな水に入れ換えます。私はカルキの入っていないきれいな水(スーパーに置いてある純水、井戸水等)を手に入れられる環境になかったので、ミネラルウォーターを2L買ってきてクーラーボックスに入れます。
実際に入れてみるとそれでは水が足りなそうなので、もう一本買ってきます。この時点で200円!これはコスト的に改善の余地あり。。。
温度管理
温度管理については、釣ってきたウナギを直射日光に当たらない、比較的涼しいところに置いておけば良さそうです。
ウナギの養殖場では活性を高くし、エサを食べさせるために、30度に保つと聞きますから、特に暑さに弱いようではないようです。我が家では、玄関で飼うことにしました。
1週目
毎朝起きてクーラーボックスを開けてみると、水に浮かびながらおなかを上に向けていて、弱っているのかな、と思って突いてみると、その瞬間に生き返ったようにぐるんと反転し、ニョロニョロと泳ぎだします。
そして、私もびっくりしたのですが、ウナギを飼うとその水が1日ですぐに濁ります。他の魚もそうなのかもしれませんが、白く濁り特有の臭いが出てきます。
でも、まあこれが泥抜きなんでしょう。
なので、1日おきに水を飼えていきます。水を換えるときも要注意。すぐ逃げ出しますので細心の注意を払います。
1週目が終わるころにはすっかり愛着がわいてきて、勝手に「うな太郎」と名付けました。頭が小さく、小顔でかわいく見えてくるんですよね。
2週目
うな太郎くんは2週目も元気にやってくれます。通常、泥抜きは最低1週間と言われるているので、もう調理してもよい頃かと思いますが、せっかくなのでもう少し飼ってみます。
そろそろおなかも減ってきた頃かと思い、ミミズをクーラーボックスに投入します。まさしく釣ってきたときに餌にしていたミミズです。ですが、全然食べません。これです。
ネットで各先輩方の情報を参考にさせてもらうと、環境に慣れるまでは1週間2週間は平気で、すごいやつは1か月も餌を口にしないそうです。ウナギの生命力、さすがです。
ちなみにクーラーボックスに投入した生きたミミズは2,3日は平気で生きます。ミミズの生命力にも感服です。というかどうやって彼らは呼吸をしているんでしょうか。
そして、さすがに水代が重くのしかかっていることが気になり出したので、家の水道水をポットや鍋で沸かして、それが十分に冷めるのを待ちます。そして、古い水からその水に入れ替えるようにしました。
数日経っても、元気に何も変わらず元気でいてくれたので、水道水も沸かせば問題なさそう。
また、エアレーションが単一電池2つ使用だったのですが、これが3日ほど経つと電池切れになってしまうんですよね。
単一2つで400円前後だったので、このコストも気になりましたので、ホームセンターでコンセント式の静かなエアレーション(金魚用)に変更しました。約1千円ほど。家に静寂が戻りました。
終わりの時
そして、迎えてしまいました。朝元気でいたものの、夕方にクーラーボックスを開けてみると、上に浮いています。いつも通りのポーズかと思ったら、体が固くなっていました。ご臨終。
鮮度が落ちてしまうので急いで調理をしました。
(調理の詳しい内容は後日更新)
死因は明白でしょう。水質の悪化です。ウナギの生命力を過信して一回水の入れ替えを怠ったのですが、ちょうど運悪く、水が少ないタイミングだったので、急速に水が悪くなったのでしょう。
朝の時点でも少し濁っていたので、夕方にはかなり白くなっていました。間違いなく水質の問題でした。水質には要注意です。
ちなみに、最終的には蒲焼きで食べましたが、臭さは全然ありませんでした。泥抜きは成功しました!
まとめ
今回の経験を踏まえてウナギの泥抜き・飼育のポイントは以下のようになります。
箱:
1匹であれば30㎝四方程度のクーラーボックスでもOK。大きいほうがストレスは少ないか。
エアレーション:
家に持ち帰る時は電池式を使用。家で泥抜き・飼育するときはコンセント式の静かなもの。
水:
水道水を沸かし、常温になったものを使用。ミネラルウォーターでもOK。
温度管理:
直射日光の当たらない比較的涼しいところに置いておけばOK。夏の室内であれば基本大丈夫。
エサ:
2週間くらい与えなくても泥抜き・飼育は可能。というか、あまり食べたがらない。
最後に、今回は失敗と成功を繰り返しながらウナギの生態を色々知ることができました。またウナギを釣ってきたら、今回の反省を生かし方法をより確立したいと思います。
皆さんも是非ウナギの泥抜きをご自宅でやってみてください!
ピンバック:初心者が釣ってきた天然ウナギで蒲焼きを作る方法 | フツーの会社員ドットコム
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