潜入!中国最大の自動車パーツ市場 広州陳田汽配城はすごかった…


はじめに

皆さん中国の自動車パーツ市場はどんなものか想像がつくでしょうか。今回は中国で最大と言われる広州にある陳田汽配城(陈田汽配城)に行ってきましたので、その様子をご紹介します。 正直私もこんなに面白い所とは全く造像していませんでした。

スポンサーリンク

まず中国では「汽配城」というと「汽车配件城」の略で、自動車パーツ市場という意味になります。中国の都市の郊外に行くとよくあります。

今回訪れたところが中国広州市白雲区の陳田汽配城です。

この広州周辺では生産が停止されて他で見つからない部品も高級車でも大衆車でもここに来れば必ずあるとも言われているそうです。

すごすぎる。

中に潜入

外から見るとこんな感じ。小さなお店がたくさんありそう。


市場外観

どんな世界が広がっているか期待が膨らみます。(はい、私だけですね・・・)

中はこのようになっており、二階建ての長い建物の一階部分にたくさんのお店が軒を連ねています。一軒一軒の入り口の広さは4~5mほどでしょうか。


店舗の並び

どのお店もクルマの部品が所狭しと並んでいます。ここまで所狭しという言葉が適切な場所は世の中探してもないかもしれません(笑)

金属系部品屋

このお店ではとにかく色んな金属部品がストックされていますが、これは本当にまだ使えるものなんですかね。

エンジンを取り出して、結構な重整備もやっています。


エンジン修理

エンジンもきれいな見本とかは見ることはあっても、このように使用済みのエンジンをこのように中身露わに見る事はまあないですよね。整備士?という言葉が適切なのかわかりませんが、この人も相当な技術をお持ちなんでしょう。

面白いのが店の面積も入り口もとても狭いのに、車のフロントマスクをお店の門構えとしているお店がたくさんありました。


アルファード
ベンツ

これはお店のイメージキャラクター的な役割なんですかね。確かに中国地場の安そうなクルマのフロントマスクより外資系のクルマのフロントマスクを置いてある店の方がなぜか安心するような気がします。

というかこれだけ同じような外観のお店があったら、このくらいわかりやすいことをやってもらわないと、目的のお店をなかなか特定できないですね(苦笑)そんな意味もあるのかもしれないですが、個人的にはなかなかツボです。

そして、こんなところもありました。


火事現場

これだけお店があって自動車部品を置いたり、修理をしたりだとそりゃ火事も起きますよね。これまでどのくらいの頻度で火事が起きてきていたのでしょうか。


中も燃えた後のままになっていますね。あまりかたす気もなさそうです。

火事現場の店舗

同じ部品を大量に集めるお店がいくつもありました。


特定部品専門

これは何という部品でしょうか。ご存知の方教えてください。


ブレーキランプ専門店

ブレーキランプもあります。

一体こういったものはどこから入手してどこに流れていくんでしょうか。とても不思議です。噂によると、通常正規品やそれをコピーしたパーツだけでなく、スクラップになった車や事故車、密輸入したクルマを分解したものもあるんだとか。日本で悲しいことに盗難にあった車も分解されてここでパーツの売買がされているのでしょうか。

売り先は、周囲の自動車整備工場に販売するという形でしょうかね。今風ならタオバオなどのネットでの販売もあるでしょう。


陳田村出入口

やっと出てきました。

周囲にも幾つか整備工場があったのでついでに覗いてみました。


マセラティ整備

マセラティをこういうところで整備する人もいるんですね。ちょっと私には考えられないです。お金があるのかないのか・・・。

カーシェアのEVもあります。


カーシェアEV整備

このレベルのクルマは別にこういうところで整備をしてもあまり不思議には思いませんが、普通のガソリン車だけでなくEVにもその辺の自動車整備工場が対応している、というのは

面白いかもしれません。(EVの整備はどこでもできるんですかね?)

というか、カーシェアはなかなか儲けがでない商売らしいのでこういう所で整備するしかなさそうですね。

ちょっと歩いたところには、広州のタクシー用の整備工場もありました。


タクシー整備

ごみをかき分けた先には・・・という感じです。PHEV車なんかもありますね。

まとめ

メーカーだったりディーラーが管理販売しているパーツとは遠くかけ離れた世界でしたね。まさに、その辺の野菜や肉を売っている市場がそのままその形で自動車パーツを扱うという感じ。日本のこういうパーツの売買をやっている所を見たことはないですが、かなりインパクトが強いところでした。

そして、これだけの人がこれだけの規模でこれだけの量の部品を集めて、それをどんどん捌くというこの勢いというか活気はさすがですね。中国の自動車販売市場の拡大と共に、アフターマーケットも拡大してきた証拠がここにあるのでしょう。

その辺の町の整備工場で提供している安い整備コストも、このように大量な部品の売買を担っているこのパーツ市場が支えている、と言えるでしょう。もっと言うと、カーユーザーの維持費低減だったり、確実な部品供給に大いに貢献しているともいえるでしょう。

普段日本に暮らしていると想像もできないような異次元世界、自動車パーツ市場は中国の色んな場所にあります。もし自動車に興味がある、中国の変わった所に興味がある、アジアの活気のある所に行ってみたい、そんな方がいらっしゃれば、行ってみてはいかがでしょうか。きっと楽しめる収穫?があるはずです。

(2020年3月追記)この記事を投稿した直後2019年6月頃より、政府主導で陳田市場は残念ながら解体されてしまったという情報が複数あり、今はもうあの時の様子ではないかと思います。この取材が解体直前にすることができ、貴重な記録を多少は残せたのかなと個人的に思っています。


スポンサーリンク

futsunokaishain

普段は都内某所に暮らすどこにでもいそうなフツーの会社員。でもちょっと面白い生活を送りたい!そんなfutsunokaishainです。 このホームページを運営している目的ですが、 まずは自分のノウハウや経験などを世の中に発信して皆さんの少しでも役に立てたらという考えから。それから、フツー会社員でありながらも会社という枠にとらわれずに自分の価値を出していきたい、という思い。 さらに、少しでも小遣いの足しにできたらなぁという淡い願い。 という感じです。 そんなこんなでやっています。 よろしくお願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です