長年中国に関わる人間が「中国の魅力とは一体何か?」をまとめてみた


皆さんにとって、中国とはいったいどんな国でしょうか?皆さんの中で私のように中国に魅了されている人は恐らく日本の中では少数派だと思います。ここでは私の実体験も含めて、中国の魅力とはいったい何なのかをお話ししたいと思います。

1. 人間らしさ

いきなり何のこっちゃという感じかもしれません。まず挙げさせていただいたのは「人間らしさ」。こう言ってもわかりにくいと思いますが、言い換えると「人間臭くて何かいい」というかなり主観的なものです。

古鎮での麻雀

日本の現代社会に生きている人たちの生活は、それぞれの自由や効率と言ったものを追求してきたばかりに、人間らしさを失ってきていると個人的に感じています。恐らく昔の日本人も持っていたものだと思いますが、戦後、欧米の価値観や仕組みを取り入れ、それがまた日本式に解釈されて、だんだんと日本の生活スタイルは人間味が少なくなってドライな物になっていったのだと私は認識しています。

ところが、中国に来るとどうでしょうか?街中のカップルたちは感情の赴くまま、そこら中でいちゃついているし、気に食わないことがあれば、激しい口喧嘩や殴り合いのような事がそこら中で繰り広げられています。

改善してきていますが、ゴミは捨てたい時に捨てたい場所に捨てるという人もやはりある程度います。日本や海外では敬遠されますが、どこにいても大声で話すというのも、空気を読まずに言いたい事はまさに声を大にして言います。

一方で、中国では目の前にいる人に対する関心、関わろうという気持ちが日本人の数倍はあります。長距離列車で隣になった人にはがんがん話掛けて気づいたらもう友達になっている。というか果物やひまわりの種などやたらとくれる(笑)

公園で体操する地元の人たち

バスや地下鉄の中でお年寄りが目の前に来た時、それを寝たふりをして、無視するような人は中国ではまず見ません。割とどの人の家に行っても、常に大歓迎してくれるし、恩義を感じている人に対しては、それを倍にして返します。

まさに人間の隠されているというか、日本でいうと表に出てこないものがどんどんそのまま出てくる人が中国には多いのでしょう。要するに、ある意味でナチュラルなんだと思います。だから、中国の地では沢山の人間模様が見ることができます。

恐らく人間観察が好きな人、人間という存在に興味がある人にはうまくハマるのではないかと推測します。時にはそれが日本人にはギャクみたいで面白かったりするし、自分自身も暖かい気持ちになったりします。

どこかシュールなパンダ

日本は様々な面で均質的で、どこも割とちゃんとしています。それは安全や品質、信頼などいい面でもありながら、面白みを無くしてしまっているという側面もあるとのだと思います。

2. 多様性

中国では政府の分類方法によると、56の民族がいると言われています。その人口の中でも9割ほどを占めると言われる漢民族の文化だけでも、多様性がかなりあると言っていいでしょう。

そもそも漢民族自体が、もともと中国各地にいた民族を吸収しながら拡大してきた過去を持っています。なので、地域によって顔の種類、話す言葉、食べ物、性格も大きく異なります

高速鉄道駅

そもそも、中国の人口は14億人という事や広大な面積を考えても、ヨーロッパ一つ以上のスケールであり、ヨーロッパがそうであるように、上に述べたような違いはあって当然なのでしょう。

例えば、顔の種類も地域ごとに特徴があるし、

(詳しくは以下の記事をご参照ください)

【画像有り】中国人の顔の特徴をタイプ別に解説

話す言葉もよく知られている広東語や上海語、東北話というだけでなく、もうその種類は無数にあります。例を挙げていえば、Aという地域から車で1時間くらい走らせると着くBという地域の人たち同士の会話は、A出身の人たちでも何を言っているかほとんど分からない、なんていう事もざらにあります。こういうことは、お年寄りだけの話ではなく、20代とか30代の人でもあります。

食べ物だって皆さんご存知のようにご当地の調理方法や好みの味があります。

四川火鍋

なので、毎回どの地域に行ったとしても、毎回違った美味しい味に出会えるし、新鮮な発見があるし、新たに学ぶことがあります。「あそことここで〇〇という点が異なる。それは何でだろうか?こういう理由なのかな?」と常に頭を忙しくすることができます。(当然旅行中であれば、ゆっくりすればいいのですが・・・)

好奇心がそそられないでしょうか。

3. “生活のしやすさ”

意外とこれは盲点なのではないかと思います。日本と中国は全く異なる国と言っても誰も異論を唱える人はいないはずです。

バンドから見る上海の夜景

しかし、地理的な近さによって、これまで日本と中国は長年様々な交流がありました。古い話で言えば、仏教や儒教などの宗教や、漢字という文字、箸の使用の習慣など、中国から日本に伝わった物は無数にあります。

ここ100年の話で言えば、戦争という不幸な過去もありますが、双方間での経済的結びつきは非常に強いですし、日本のアニメは中国でも人気です。日本にもたくさんの中国出身の人たちがいます。

当然ながら同じではないですが、共通点だったり理解できる点は、私の経験から言っても日中間で多いと思います。

例えば、欧米やインド出身の人たちが日本の会社に来て働いていたけど、考え方や価値観が馴染めなくてどんどん辞めて行ったけど、中国人の人たちは日本企業に馴染むことができたので、中国人だけが残ったなんてこともあります。

もちろん中国語という条件はありますが、中国の若者たちと話しても日本の同世代と同様の感覚で話せると私は思っています。

よく考えてみれば、中国には至る所に日本料理屋がありますし、日本語を話せる中国人も沢山います。中国料理は日本人も慣れ親しんだ味の物も沢山あるでしょう。毎日ハンバーガーとピザという生活は私はできません(苦笑)

広東飲茶

住環境だって、急速な経済発展で中国の都市部に住むのであれば、先進国並みというところも多くあると思います。何せ東京からも飛行機で3〜5時間で各大都市圏に行けますので欧米と比べれば圧倒的に近いですね。

まとめ

いかがだったでしょうか。私自身もこれを書きながら頭を整理していきましたが、改めて中国の魅力を再認識することができました。

個人的にはやはり中国人たちの「人間らしさ」が一番の魅力ですね。誰かに中国の何がいいの?って聞かれた時にはいつも「ひと」と答えています。そこが私の中国との関わりの原点であり、魅了され続けたポイントです。

皆さんも今回の記事を通して何かの気づきがあればいいなと思っています。長文ご一読いただきありがとうございました。


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futsunokaishain

普段は都内某所に暮らすどこにでもいそうなフツーの会社員。でもちょっと面白い生活を送りたい!そんなfutsunokaishainです。 このホームページを運営している目的ですが、 まずは自分のノウハウや経験などを世の中に発信して皆さんの少しでも役に立てたらという考えから。それから、フツー会社員でありながらも会社という枠にとらわれずに自分の価値を出していきたい、という思い。 さらに、少しでも小遣いの足しにできたらなぁという淡い願い。 という感じです。 そんなこんなでやっています。 よろしくお願いします!

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